Excelの回復ファイルを開くと真っ白で、入力した表やデータが見えないことがあります。自動回復後のファイルや、強制終了後に表示された復元ファイルで起こりやすい症状です。
空白のファイルをそのまま保存すると、残っていた回復情報を失うおそれがあります。まずはコピーを作り、表示の問題から回復データの確認まで順に進めてください。
まず確認すること
- 開いた回復ファイルは、すぐに上書き保存しない
- [名前を付けて保存]で別名のコピーを作る
- 画面下部のシート見出しが表示されているか確認する
- 新しい空白ブックでは、セルや文字を正常に表示できるか確認する
- 同じ場所に元のExcelファイルや別の回復ファイルがないか確認する
すぐわかる答え
回復ファイルが空白に見える場合は、実際に内容が失われたとは限りません。シートが非表示、表示位置がずれている、保護ビューで開いている、または古い時点の自動回復データが開かれている可能性があります。
考えられる原因
- シートや行・列が非表示になっている
- 表示倍率やスクロール位置のため、入力部分が見えていない
- 保護ビューや読み取り専用の状態で開いている
- 自動回復ファイルが、最後に保存した内容より前の状態である
- ファイルを開く途中で問題が起き、内容を正しく読み込めていない
対処法1: 表示されていないシートやセルを確認する
まず、データが隠れているだけでないかを確認します。
- 画面下部にシート見出しがある場合は、別のシートをクリックします。
- [表示]タブで、ウィンドウやシートが非表示になっていないか確認します。
- 左上の名前ボックスに
A1と入力してEnterキーを押し、先頭付近へ移動します。 - [表示]タブの倍率を100%前後に戻します。
- 列見出しや行見出しの間隔が極端に狭い場合は、隠れている行・列がないか確認します。
対処法2: 保護ビューとファイルの場所を確認する
メール添付やダウンロードしたファイルでは、保護ビューで開くことがあります。画面上部に警告バーがあり、内容を信頼できる場合だけ[編集を有効にする]を選びます。
- ファイルを閉じます。
- エクスプローラーでファイルを右クリックし、[プロパティ]を開きます。
- 読み取り専用になっていないか、ファイルサイズが極端に小さくないか確認します。
- デスクトップなど、書き込みできる場所へコピーしてから開き直します。
会社や学校の共有フォルダーにあるファイルは、権限によって正しく開けないことがあります。この場合は設定を変えず、管理者に確認してください。
対処法3: Excel内の回復データを確認する
開いている復元ファイルが古い場合、別の回復版に新しい内容が残っていることがあります。
- Excelで[ファイル]を開きます。
- [情報]にあるブックの管理や未保存ブックの回復に関する項目を確認します。
- 日時やファイル名が異なる候補があれば、1つずつ開きます。
- 内容が残っていたファイルは、すぐに別名で保存します。
候補を開くたびに同じ名前で保存せず、たとえば「復旧確認用」のような別名を付けてください。
対処法4: 開くときの修復を試す
表示確認をしても空白のままなら、コピーしたファイルに対してExcelの修復機能を試します。元ファイルには行わないでください。
- Excelをいったん終了します。
- Excelの[開く]から、作成したコピーを選択します。
- [開く]ボタン横のメニューに修復を選ぶ項目が表示される場合は、それを選びます。
- 修復後に内容を確認し、別名で保存します。
修復では一部の書式、数式、図形などが変わることがあります。修復前後のファイルを残して比較してください。
解決しない場合
新しいブックも真っ白になる、複数のExcelファイルで同じ症状が出る場合は、Excel本体やアドインの影響も考えられます。ただし、アドインの無効化やOfficeの修復は設定に影響するため、仕事用・学校用PCでは管理者に相談してから行ってください。
重要なデータで、回復候補にも内容がない場合は、元ファイル、回復ファイル、バックアップを上書きせずに保管してください。PCメーカーやOfficeのサポート窓口、社内のサポート担当へ相談する際は、ファイル名、保存場所、最後に正常だった日時を伝えると確認が進みます。
FAQ
回復ファイルを保存したら空白のまま上書きされますか?
空白の状態で同じ名前に保存すると、その状態で更新される可能性があります。先に別名保存し、元ファイルは残してください。
シート見出しも何も表示されない場合はどうしますか?
別の回復候補を確認し、Excelを終了してから開き直してください。新しいブックでも同様なら、ファイルではなくExcel側の問題として管理者やサポートへ相談します。